吸血鬼くんと、キスより甘い溺愛契約〜無気力なイケメン同級生に、とろけるほど愛されています〜
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完成した晩ごはんをテーブルに運ぶ。
わたしが座る真っ正面に、音季くんが座ってる。
そのまま晩ごはんがスタート。
お口に合うかなって心配したけど、美味しいって食べてくれたからひと安心。
「真白って料理もできるんだね」
「お母さんが働いてて。それで家事はぜんぶやってたから、ひと通りのことはできるかな」
「んじゃ、いつでもお嫁さんになれるね」
「お、お嫁さん!?」
とんでもないワードが飛んできて、びっくりしすぎてカレーが喉に詰まるところだったのに。
「ちなみに俺のね」
「っ……!? もうっ、からかうの禁止だよ!!」
「真白は反応がいちいちかわいーね」
こんな感じで音季くんのペースに乗せられて、からかわれてばかり。