吸血鬼くんと、キスより甘い溺愛契約〜無気力なイケメン同級生に、とろけるほど愛されています〜



そう、わたしがこれから通う紅花学園は、人間と吸血鬼が通っている特殊な学園なのだ。


なんでも吸血鬼は、人間よりも学力や運動能力に長けていて、国としても大事にしたい存在なのだそう。


だから、少しずつ人と共存できる場所を作るために、国が用意したのが紅花学園。


国から特別に支援された学園なので施設はかなり整っており、自然と優秀でお金持ちな生徒が集まった。


吸血鬼は人間と見た目がそんなに変わらなくて、普通に人間と同じように生活を送っている……らしい。


これは、ぜんぶ昔お母さんに聞いた話。


実際に吸血鬼は、人間みたいにたくさんいるわけじゃないし。


もし、出会っていたとしても見た目だけでは吸血鬼って判断できないみたい。


お母さんのもとを離れて心細いし、吸血鬼と一緒に過ごすのはちょっぴり怖いけど……。


甘えたことばかり言ってられないし、お母さんの負担を減らすためにも頑張らないと……!

< 3 / 64 >

この作品をシェア

pagetop