吸血鬼くんと、キスより甘い溺愛契約〜無気力なイケメン同級生に、とろけるほど愛されています〜
「……真白の血って、異常なくらい甘い」
「い、いじょう……なの?」
そんなこと言われたら、不安になっちゃうよ。
他の人と違って、何かあるのかなって。
「んー……。いや、褒めてるんだけど」
「え?」
「こんな甘いの、他のやつも欲しがるよ」
自分じゃ血が甘いとか、そんなのわかんない。
みんな同じじゃないのかなって。
「俺以外にあげちゃダメ」
「あ、あげないよ。それに、契約したから音季くん以外にあげられないでしょ?」
「そーだね。そのための契約だもんね」
そんなこんなで1日が終わり……。
明日の入学式に向けて、早めに眠りにつくことに。