吸血鬼くんと、キスより甘い溺愛契約〜無気力なイケメン同級生に、とろけるほど愛されています〜



緋羽ちゃんの情報網恐るべし……。


まだ入学したばかりだっていうのに、どうしてこんなに学園のことや契約のことを知ってるのか聞いてみると。


緋羽ちゃんのお姉さんが、この学園の卒業生みたい。


「神結先輩が生徒会の会長で、漆葉先輩が副会長。ふたりともずっと前から契約してて、付き合ってるのはほぼ確実なんだって」


「それって、神結先輩が吸血鬼で漆葉先輩が人間なのかな」


「たぶんそうだと思うよ!」


そっか。まさにみんなが憧れるカップルなんだ。


羨ましいなぁ。お互い想い合って契約してるの。


「わたしも、あのふたりみたいな契約したいなぁ~」

「緋羽ちゃん可愛いから、すぐ相手見つかるよ!」


「えぇ~、真白ちゃんにそう言われると嬉しいな」


しばらくして先生が教室に入ってきて、ホームルームがスタートした。

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