吸血鬼くんと、キスより甘い溺愛契約〜無気力なイケメン同級生に、とろけるほど愛されています〜
甘えたな素顔。



紅花学園に入学してから2週間くらいが過ぎた。


音季くんは、すっかりわたしに懐いたみたいで。


たぶん、身の回りのことをぜんぶやってあげたりしているからかな。


普段の音季くんは面倒くさがり屋なのか、何をやるにもだるそうで、つまらなさそう。


それにいつも眠そう。


音季くんみたいな無気力さんを、ひとりにしておいたら大変なことになっちゃう。


だから、放っておけなくて。


学園や寮にいるときも常に一緒なので、気づいたらなんでもやってあげるようになってしまった。


おまけに、音季くんは猫みたいな性格だから気まぐれなところもあったり、ふたりっきりになると甘えてきたり。


隙があれば、わたしにベッタリしたまま。


これはぜんぶわたし限定で、他の人には全然興味なし。

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