吸血鬼くんと、キスより甘い溺愛契約〜無気力なイケメン同級生に、とろけるほど愛されています〜



「とりあえず、この資料を配布するから軽く目を通してね。いちおうスクリーンにも、同じ資料を映しながら説明していくから」


配られたプリントには、吸血鬼についての基礎知識とか。


吸血鬼と人間の契約についてのことや。

正しい吸血行為の仕方……などなど。


「それじゃ、授業を進めていくわね」


最初に軽く吸血鬼について説明された。


吸血鬼は人間と見た目はそんなに変わらないし、人間と同じような食事をして、同じように年を取るんだとか。



「では次に、吸血鬼と人間の契約について詳しく説明していくわね」



契約していない吸血鬼は、相手が人間であれば誰の血でも吸うことができるけど、契約している吸血鬼にとってそれはやってはいけないこと。


理由は契約をしたときに、相手の人間の血を身体に流し込んで、その血しか受けつけないようになっているから。



だから契約をしたら、吸血鬼は他の人間の血を飲めなくなり、飲んだら命を落としてしまう。


ここまでは、ほとんど音季くんから聞いていたとおり。

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