吸血鬼くんと、キスより甘い溺愛契約〜無気力なイケメン同級生に、とろけるほど愛されています〜



「それじゃ、次に正しい吸血行為について説明していくわね。これについては実践でやってもらうから」


えっ、実践って……まさかここでするの!?

結構恥ずかしいっていうか、授業でそんなことするなんて聞いてないよぉ……!


「へぇ……たのしそー」


さっきまで眠そうにしていた音季くんが、急に目を覚まして生き生きとしてるように見える……!


「う……っ、なんで起きちゃうの……」

「……真白に触れる授業なら、寝るわけないでしょ」


クスッと笑って、薄暗い中で音季くんはとっても愉しそうな顔をしてる。


「おそらく吸血行為は、いつもしていることだと思うから、説明は簡単にするわね」


基本的に吸血するのにいちばん適しているのは首筋。



でも、首筋とか他に手首は、噛む場所を間違えたりすると人間側で出血が多くなって、負担が大きくなるから注意しなきゃいけないみたい。


あとは、吸血鬼側は人間の体調を常に気遣ってあげることが大切なんだとか。

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