吸血鬼くんと、キスより甘い溺愛契約〜無気力なイケメン同級生に、とろけるほど愛されています〜
「ひゃっ……やだぁ……」
「……そんなかわいー声出しちゃダメでしょ」
「んん……っ」
すぐに口元を手で覆われて、声を我慢しようとするのに音季くんがイジワルばっかりするから。
「そ、そんな触り方されたら声……出ちゃう……」
「他のやつに聞かせたくないのに」
音季くんは言ってることと、やってることが矛盾してる。
声出しちゃダメっていうのに、わざと声を出させるような触れ方をしてくるから。
「……ほんといちいち可愛いから困るね。俺の理性も、そろそろあてにならなくなってきたし」
「っ……?」
「今はこれくらいにしとこっか? 他のやつがいない――夜にふたりで続きしよ」