僕は、心の中の君と永遠に…

彼女がそんなことを聞いてきたけど、話すか少し迷った。でも、彼女に隠し事はしないことにした。
『お父さんに会いに行くんだ。数年ぶりの再会だから緊張してるけど……』
送ってから後悔した。彼女の父親は数年前に亡くなっているのだ。すぐに送信取り消しを押そうとするが、間に合わなかった。でも彼女は特に気にしてないような返信が来た。気にしてないふりかもしれないけど。
『そっか！頑張ってね！(グッド)埋め合わせは今度の学校の放課後ってことでいいかな？』
埋め合わせって。僕は思わず笑みを浮かべていた。
「どうしたの？随分とご機嫌ね」
母が僕の顔を覗き込んで安心したような顔でそう言ってきた。だから、僕も笑顔で本当のことを伝える。
「ちょっと友達とのメールでね」