僕は、心の中の君と永遠に…
つい敬語になってしまった。
中に入ると、あまり広くなく、他に従業員みたいな人はいないみたいだ。1人で仕事をしているのだろうか。そして、そこには社長の椅子みたいにところに座っている父がいて、何かを紙に書いている。何を書いているのかは分からないし、父がどんな仕事をしているのかも僕には分からないし、随分前に母に聞いたが教えてくれなかった。でも、最後に見た時からあまり姿が変わってない。父の顔を見ただけで泣きそうになってしまったが頑張ってこらえた。話しかけようとしたが、
「春斗が会いたいって言うから連れてきたわ」
僕が口を開く前に母がそう言った。すると父は少しチラッとこっちを見てから、
「………そーか」
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