僕は、心の中の君と永遠に…
「父さん、今まで本当にごめん」
僕は気づいたら謝っていた。
「なんで……謝るんだ?」
書いていた手を止めて真剣な眼差しで僕を見ながら、そう言ってきた。
だから、僕は今まで自分が勝手に考えていた『被害妄想』と言うやつを話してしまった。
「なんでって、僕の病気のせいで家族がこんなになったんでしょ?……僕が病気にかかったから父さんは遠くに行ってまで僕の治療費を稼いで、母さんとも離ればなれになって……全部僕のせいで……」
何言ってんだろ、こんなことを言いにわざわざここまで来たんじゃないだろ。さらに自分を嫌いになった。でも父さんからは僕の想像してたのとは違う返答がきた。
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