僕は、心の中の君と永遠に…
僕にだけ聞こえる声でそう言った。普通に気になる。芽依には言えなくて僕にはいえることといえばなんだろうか。全く思い浮かばない、テンションが低いことと関係しているのだろうか。
「ちょうど良かった?どういうこと?」
何の話だ?もしかしてまだ僕達が付き合っているとか疑ってるのか、と思ったが蓮は僕の予想の斜め上を言ってきた。
「俺さ……ずっと前から山本さんのこと気になってたんだよね」
衝撃の告白をされた、だいたい予想はついてたけど。さらに、蓮は手を合わせながら僕に、
「山本さんがどんな子か教えてくれ!」
そう頼んできた。全然知らないで好きになったのか、と思ったが蓮は一目惚れしやすい体質だった。小学生の頃は一目惚れした女の子と付き合って性格が悪くてすぐに別れてしまうことが多々あった。小学生で付き合うなんて早すぎる気がするけど。
とにかく僕には一目惚れをする意味が全くわからない。そして、まさかとは思ったがテンションが低かったのではなく緊張していたのか、僕は思わず腹を抱えて笑ってしまった。
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