僕は、心の中の君と永遠に…
親の前ではなるべく笑顔で過ごすようにしている。
「あら、そうだったかしら?」
母は笑顔で答えてるけど、僕がいない間にまた沢山泣いたのだろうか、目のまわりが真っ赤になっていた。
そんな母の顔をもう見たくないので「じゃあ勉強するから」とだけ言って、逃げるように自室に戻って、出かける予定の時間までベッドで横になった。
壁を見ていると随分前、僕が壁に直接描いてしまった僕と両親の似顔絵があった。懐かしいと思い、昔を思い出しながら目を閉じるといつの間にか寝てしまっていた。
目が覚めると、とても長い夢を見ていた気がするけどどんな夢かまるで思い出せない、そういう時が最近多々ある。
時刻を見るとちょうど良い時間だったから、準備をして家を出る。
カーテンを開けて空を見上げると、曇っている僕の心とは違って快晴だった。でも、こういう日に死にたい。そう思ってしまった。
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