僕は、心の中の君と永遠に…
診察は十分位で終わった。特に異常なしとの事だ。
僕の病気は突然死が多いようで、ギリギリまで死が分からない病気なのだ。だから、はっきり言って異常なし、は信用ができない。
その診察が終わって家に帰ってからすぐに気づいた、あのノートがないことに。
僕は病気にかかってから日記をつけているノートがある。ノートと言ってもメモ帳サイズだけど、病気のことや死ぬまでにやりたいことが書かれている。
生きがいがないとはいえ、やりたいことは一応ある。
そのノートをお守り代わりに肌身離さず持ち歩くようにしている。
少し焦ったが、家を出る時まではあったから、どこに落としたかはだいたい検討が着くので不幸中の幸いってやつだと思った。
急いで病院へ戻り、座っていた席を確認しても見つからなかったので病院の窓口で聞いてみた。でも、届いてない、と言われたので仕方なく帰ることにした。
帰り道も念入りに探したがなかった。
どうしようか悩んだが、悩んでも仕方ないので一旦、諦めることにした。
誰かに拾われても特に問題は…多分ない。また明日、病院に行ってみよう、そう思った。
僕の名前は確か…書いてなかったよな?