僕は、心の中の君と永遠に…
自室から出てこなかったんだからバレていたんだろうけど、両親はそっとしておいてくれた。
休んだ最初の日に朱里からの電話がすごく鳴ってたから携帯の電源を切った。朱里には申し訳ないけど、放っておいてほしかった。
放心状態のまま学校を休み始めて一週間が過ぎた頃、私はハッと我に返った。このまま人生を捨ててもいいのか、と自問自答する。すぐに、「いや、ダメだ」と答えが出た。彼に、昔遊んでた病院の子は私なんだよって教えてあげたいし、朱里ともまだ遊びたい。そう思った。
遅刻してしまってるけどすぐに学校に向かった。
一週間ぶりに外に出ると2月下旬ということもあり、とても寒かった。息を吸うと肺が凍りそうなくらいに。
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