僕は、心の中の君と永遠に…
そんなつまらない人生最後の春休みも昨日で終わり、今日から三年生。普通なら将来のことや進路のことを意識し始める時期だが、もちろん僕には全く関係ない。
高校を卒業できるかすら怪しいくらいだ。実際に余命一年と宣告されて、半年で亡くなる人もいるのだから。逆も然りだけど。でも、僕はその逆をあまり期待してない。
今日は三年になってからの初登校だけど、あまり乗り気じゃない。でも、余命が僅かだからと言って学校を休むことはしない。
学校に行く理由は特にないけど、僕は最後まで普通の高校生として生きようと決めている。そのことはきちんと親にも話した。そしたら、親は泣きながら了承してくれた。だから、僕は普通に学校に行く。
久しぶりの制服に着替えて、母の作った朝食を食べて、歯を磨いて、カバンを持って家を出る。
「いってきます」
母親には、きちんと挨拶をしている。
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