僕は、心の中の君と永遠に…

「カバン貸せよ、先にテーブルに持ってといてあげるからよ」
こういう優しいところは昔から変わってないんだよな。その優しさを無碍にするのは気が引けたが
「いや、平気。お気づかいどうも」
こればっかりは仕方ないし、とてもデジャブを感じたのは気のせいかだろうか。
それから僕達は沢山寿司を頼んで空腹を満たす。僕はサーモンばっかりで蓮はマグロばっかり頼んでたけど。それと、お金は気にせず使う、これが僕の死ぬまでにすることだ。死ぬまでに全部使いたい。余っても親に返すだけだけど。
食事中、いきなり蓮が、
「山本さんってどんな人?」
そう聞いてきた。僕に聞くな。そう言いたいところだけど相手が山本さんだったので僕が知ってある限りのことを話す。
「うーん……。明るくて、どんな人にも平等に接してる優しい人だよ」
本当にそういう印象しかない。
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