LOVESS

「瑛太、昔寧々の事好きだったけど。
結局お前に告白すら出来ずだったからな。
元親友としては、その思いくらいスッキリさせてやりたい」



やはり、瑛太は私の事を…。



そして、今は高杉君と瑛太は仲良くないのかな?


元、親友って。



「寧々、瑛太の店、マルゲリータのピザが凄く美味しかったから。
それが特にオススメ」


そう告げる斗希さんの声は、優しいけど、ほんの少し寂しそう。



それは、何故か考えたけど。


もし、この先、例えばだけど。


万が一、瑛太と私が、恋人のような関係になったら…。


私は、過去のAVに出た事も含め、斗希さんとの事を、瑛太に話すと思う。


それらを隠して、瑛太と付き合うのは彼を騙してるみたいだし。


でも、瑛太も今さら私の事なんかあれだろうし、
深く考える事でもないか。


私が瑛太と近付く事で、瑛太と斗希さんとの関係を壊してしまうんじゃないか、と。
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