音のないこの世界で
『それじゃあ間に合わなくない?後、場所の問題は僕に任せて欲しい』
心当たりがあった。時間制限もなく、誰にも聞かれることの無い場所に。
「えーっと…十分……間に合う……と思いますけど……」
『いや、もう少し練習する時間が欲しい』
僕の【ある考え】を実行するにはそうせざるを得なかったのと、もうひとつそれを実行するためには確認しておかなければならないことがあった。
『ピアノ弾くのって合唱で?』
そう聞くと麗音は首を横に振ってから、
「いいえ…私が…ひとりで……弾きます。ピアニストというのは……そういうものです」
それなら良かった。合唱だったら僕の【ある考え】が実行できない。
心当たりがあった。時間制限もなく、誰にも聞かれることの無い場所に。
「えーっと…十分……間に合う……と思いますけど……」
『いや、もう少し練習する時間が欲しい』
僕の【ある考え】を実行するにはそうせざるを得なかったのと、もうひとつそれを実行するためには確認しておかなければならないことがあった。
『ピアノ弾くのって合唱で?』
そう聞くと麗音は首を横に振ってから、
「いいえ…私が…ひとりで……弾きます。ピアニストというのは……そういうものです」
それなら良かった。合唱だったら僕の【ある考え】が実行できない。