音のないこの世界で
「君…手話できるの?」
麗音と話している途中に割って入ってしまった。
「あ、はい!麗音が転校してきてから学校のホームルーム使ってみんなでちょっとずつやってるんです。でも、私の場合は早く習得して麗音と仲良くなりたくて家で動画みて学んだんですよ」
自慢げという訳でもないが自慢されている感覚だった。僕も節子先生だけじゃなくて、せっかく携帯買ってもらったからそれでも練習してみようかな。そう思った。僕らは…と言うか麗音と「茜」と名乗るその女子高生はずっと手話で話していた。僕は話の内容はあえて聞かなかった。と言うか何を言っているのか分からなかった。数分経ってから茜が、
「すみません、話し込んじゃって!」
そう言って僕に軽く頭を下げて謝った。
「いいえ。平気ですよ」僕は軽く微笑んでそう答えた。
そのあとは茜を通じて麗音と僕と茜の3人で少しだけおしゃべりをした。僕は茜と連絡先を交換し、2人の高校の文化祭に来るという約束をした。というか、その約束をする前から僕は文化祭に行く気満々だった。
そのあとは茜と別れて麗音を家まで送り、僕も自分の家に帰った。
麗音と話している途中に割って入ってしまった。
「あ、はい!麗音が転校してきてから学校のホームルーム使ってみんなでちょっとずつやってるんです。でも、私の場合は早く習得して麗音と仲良くなりたくて家で動画みて学んだんですよ」
自慢げという訳でもないが自慢されている感覚だった。僕も節子先生だけじゃなくて、せっかく携帯買ってもらったからそれでも練習してみようかな。そう思った。僕らは…と言うか麗音と「茜」と名乗るその女子高生はずっと手話で話していた。僕は話の内容はあえて聞かなかった。と言うか何を言っているのか分からなかった。数分経ってから茜が、
「すみません、話し込んじゃって!」
そう言って僕に軽く頭を下げて謝った。
「いいえ。平気ですよ」僕は軽く微笑んでそう答えた。
そのあとは茜を通じて麗音と僕と茜の3人で少しだけおしゃべりをした。僕は茜と連絡先を交換し、2人の高校の文化祭に来るという約束をした。というか、その約束をする前から僕は文化祭に行く気満々だった。
そのあとは茜と別れて麗音を家まで送り、僕も自分の家に帰った。