音のないこの世界で
僕は無料で宿題を写させてあげるほど優しい人間じゃない。
「クソッ……背に腹はかえられないか……。よし、後で1階の自販機行ってくるわ。何がいい?」
僕も一緒に行こうとしたが、買ってきてくれるということなので素直にお願いする。
「じゃあ、いつも通りコーラで」
「やっぱりか…どうせコーラだと思ってたよ」
さすが中学からの付き合いだ。と言っても同じクラスになるのは今回が初めてだ。
とりあえず僕は、智にプリントを渡して席についた。席についてからは、いつものように文庫本の丁度中間くらいを開いてから、文字を読むふりをして周りの人間を観察をしながら、僕の趣味である、周りの人がどういう話をしているのかを盗み聞きをする。
正直、自分でも趣味が悪いとは思う。でも、仕方ないのだ。家にテレビもないし、携帯は持ってるけどガラケーだから、情報源がクラスのみんなの声しかないから。
「クソッ……背に腹はかえられないか……。よし、後で1階の自販機行ってくるわ。何がいい?」
僕も一緒に行こうとしたが、買ってきてくれるということなので素直にお願いする。
「じゃあ、いつも通りコーラで」
「やっぱりか…どうせコーラだと思ってたよ」
さすが中学からの付き合いだ。と言っても同じクラスになるのは今回が初めてだ。
とりあえず僕は、智にプリントを渡して席についた。席についてからは、いつものように文庫本の丁度中間くらいを開いてから、文字を読むふりをして周りの人間を観察をしながら、僕の趣味である、周りの人がどういう話をしているのかを盗み聞きをする。
正直、自分でも趣味が悪いとは思う。でも、仕方ないのだ。家にテレビもないし、携帯は持ってるけどガラケーだから、情報源がクラスのみんなの声しかないから。