音のないこの世界で
麗音にLINEで言われた通り、あの河川敷に行く。
今度は帰りに歩いて帰れるように歩いて行った。
河川敷に着くと既に麗音がいて、今度は揺れずにじっと体育座りをしていた。
僕はそっと肩を叩き、僕が来たことを知らせる。
僕が来たことを確認すると、麗音は携帯を取りだし何か文字を打っている。おそらく僕に向けてだろうから僕は携帯を取りだしLINEが来るのを待つ。
数分がたった頃に、僕の携帯から音楽が流れた。
『わざわざ呼び出してごめんなさい。どうしてもここで話したかったんです。いや、ここでなら話せると思ったんです。私の秘密というか、過去のこと。』