音のないこの世界で
麗音の秘密。僕より面白い過去をもっている人がいるのだろうか。いや、いるんだろうけど。そんなことを考えてると、またLINEが来た。
『話せば長くなるんだけど、聞いてくれる?』
僕はとりあえず、
『聞きたい』それだけ送った。
さっきまで橋の下で騒いでいた子供たちの声が聞こえなくなって、この河川敷も静かで麗音の文字を打っている音しか聞こえなくなった。その状態が数分が経つとLINEが来た。
『私、実は両親が音楽家なんです。だから、幼少期からずっとピアノと歌のレッスンを両親から習っていて、将来はピアニストか歌手になることがほぼ決定していたんです。でも、今みたいな状態になっちゃって親から見放されて逃げるようにこっちに来てたんです。今は父方の祖母の家に住まわせて貰いながら普通の高校に通っています。』
淡々と語られた麗音の過去。僕と似ているけど、全然違う家庭事情。
初めて聞いた麗音の声がとても綺麗だったのは理由があったのだ。
僕が返信する前に、麗音が続きを送ってきた。その送られてきた言葉に僕は目を疑った。
『私の両親、離婚してるんですよ。それも私のせいで』
そう送られてきた。僕は一度麗音の方に顔を向けると、麗音は泣いていた。号泣というわけではなく、静かに1粒の涙が麗音の頬を掠めた。
僕はどうすることもできなかった。なんで泣いているのか聞くべきだろうか。いや、今は麗音が話すのを待つしかない思った。とりあえず無言はダメだと思い、
『実は、僕の両親も離婚してるんだ』
慰めの意味も込めてそう送った。
『それ本当ですか?私に気を遣ってるんですか?』
『話せば長くなるんだけど、聞いてくれる?』
僕はとりあえず、
『聞きたい』それだけ送った。
さっきまで橋の下で騒いでいた子供たちの声が聞こえなくなって、この河川敷も静かで麗音の文字を打っている音しか聞こえなくなった。その状態が数分が経つとLINEが来た。
『私、実は両親が音楽家なんです。だから、幼少期からずっとピアノと歌のレッスンを両親から習っていて、将来はピアニストか歌手になることがほぼ決定していたんです。でも、今みたいな状態になっちゃって親から見放されて逃げるようにこっちに来てたんです。今は父方の祖母の家に住まわせて貰いながら普通の高校に通っています。』
淡々と語られた麗音の過去。僕と似ているけど、全然違う家庭事情。
初めて聞いた麗音の声がとても綺麗だったのは理由があったのだ。
僕が返信する前に、麗音が続きを送ってきた。その送られてきた言葉に僕は目を疑った。
『私の両親、離婚してるんですよ。それも私のせいで』
そう送られてきた。僕は一度麗音の方に顔を向けると、麗音は泣いていた。号泣というわけではなく、静かに1粒の涙が麗音の頬を掠めた。
僕はどうすることもできなかった。なんで泣いているのか聞くべきだろうか。いや、今は麗音が話すのを待つしかない思った。とりあえず無言はダメだと思い、
『実は、僕の両親も離婚してるんだ』
慰めの意味も込めてそう送った。
『それ本当ですか?私に気を遣ってるんですか?』