音のないこの世界で
「まずは、最初に…宿題の答えから確認していこうかなー」
そう言ってからカレンダーを見ながら、
「えーっと今日は、27日だから……27番の田中ー。お前宿題やったかー?」
「はい!やってきました!」
僕の宿題を写しただけにもかかわらず元気に返事をした。だからって別に僕はなんとも思わないけど。
そもそも智はそんなやつだ。
「じゃあ問1のやつ答えてー」
「えーっと、ATP……ですよね」
智は僕の回答を不安そうにそう言った。
「正解。じゃあ次は…37番の吉田ー。問2の答え」
という風に井上先生は27.37.47.7と10を足したり引いたりしながら当てていく。全ての答え合わせが終わったら、
「よし。答え合わせも終わった所で、回収するからプリントを後ろから前に送ってー」
そう言われたので、後ろから回ってきたプリントを僕のを重ねて前へ送る。
そのあとはいつも通り、頭に入らない授業を受ける。
6時間目が終わって放課後になったのでいつも通り帰宅する。
帰宅する時は、いつも独りだ。理由は智はいつも部活があるから。それだけ。それに、友達と言っても高校になってから学校以外で一緒にいることはほとんどない。
要するに、学校だけの友達というやつになっているわけだ。僕は別にそういう関係でも良かった。
そう言ってからカレンダーを見ながら、
「えーっと今日は、27日だから……27番の田中ー。お前宿題やったかー?」
「はい!やってきました!」
僕の宿題を写しただけにもかかわらず元気に返事をした。だからって別に僕はなんとも思わないけど。
そもそも智はそんなやつだ。
「じゃあ問1のやつ答えてー」
「えーっと、ATP……ですよね」
智は僕の回答を不安そうにそう言った。
「正解。じゃあ次は…37番の吉田ー。問2の答え」
という風に井上先生は27.37.47.7と10を足したり引いたりしながら当てていく。全ての答え合わせが終わったら、
「よし。答え合わせも終わった所で、回収するからプリントを後ろから前に送ってー」
そう言われたので、後ろから回ってきたプリントを僕のを重ねて前へ送る。
そのあとはいつも通り、頭に入らない授業を受ける。
6時間目が終わって放課後になったのでいつも通り帰宅する。
帰宅する時は、いつも独りだ。理由は智はいつも部活があるから。それだけ。それに、友達と言っても高校になってから学校以外で一緒にいることはほとんどない。
要するに、学校だけの友達というやつになっているわけだ。僕は別にそういう関係でも良かった。