冷徹弁護士の独占欲にママとベビーは抗えない【極上悪魔なスパダリシリーズ】
飲み会のときに絡まれていた尾崎さんを助けてはくれたが、特に表立って抗議をするようなことはない。

その気持ちはわかる。
園田部長にたてついたら、退職勧告とまでは行かなくても仕事がやりにくくなるからだ。

でも、尾崎さんの苦しみが痛いほどわかる私はなんとかしたい。


しかもセクハラだけでなく、女性蔑視の発言の数々。
そんなふうに思われているのかとかなりがっかりした。

それに悪事を指摘され、上司という立場を利用して左遷をほのめかしたり退職を促したりするなんてやはり間違っている。

負けたくない。私はそう強く感じた。



翌日から、私に仕事が振られなくなった。
園田部長が阻止しているのだ。


ほかの人の手伝いも禁止、会議にも出席させてもらえないというあからさまな嫌がらせが始まり、唖然とするばかりだ。

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