冷徹弁護士の独占欲にママとベビーは抗えない【極上悪魔なスパダリシリーズ】
「頼れる人脈があるというのは強い。嫌なヤツだったら相手にしてもらえないだろうから、新見さんに信頼があるということだ」


気にも留めていなかったけれど、ポジティブに考えるとそうかも。

インテリア部ではよくほかの仲間たちから、あの家具メーカーに口を利いてくれないか?と頼まれて橋渡しをしていた。

とあるメーカーは、フォレスアートを退職したあとでもカタログを快く分けてくれたし、再就職先の心配までしてもらった。

知り合いの事務所に聞いてもらったが空きがなくて、就職は叶わなかったけれど。


「そっか。それが私の強みなのか……」


今まで、クライアントをうならせるようなコーディネートができるかが勝負だとしか考えていなかった。

だから、まだ経験が浅い私では起業なんて夢のまた夢だと思っていた。

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