冷徹弁護士の独占欲にママとベビーは抗えない【極上悪魔なスパダリシリーズ】
長いキスのあと七緒から離れると、わずかに頬を上気させた彼女は、とろんとした目で俺を見つめる。

たまんない。

七緒がこんな女の顔を持っていたなんて知らなかった。

ゆっくり進もうと思っていたのに、我慢できないじゃないか。


七緒を抱き上げると、彼女は目を白黒させている。


「えぇっ、なに?」
「なにって、ここでシたい?」


そんな顔を見せておいて拒否するのか?


「なっ……。無理です」
「なんで無理?」
「だって、心の準備が……」


そんなもの待ってられるか。

激しく動揺している七緒を寝室まで運びベッドに下ろすと、彼女は小刻みに首を横に振る。


「三秒で準備しろ」
「できるわけな――」
「一、二――」
「ちょっ……」


ついさっきまで誘うような表情をしていたのに、七緒はカチカチに固まっている。

なんだよ、おもしろすぎるだろ。

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