冷徹弁護士の独占欲にママとベビーは抗えない【極上悪魔なスパダリシリーズ】
コクコクうなずく七緒にもう一度唇を重ねると、彼女の体からこわばりが消えていくのがわかる。


「あっ……」


首筋に舌を這わせるだけで、艶めかしくも甘いため息が彼女の口から漏れる。

本人はおそらく無自覚だろうが、とんでもない色気を放っている。

普段はサバサバしているように見えるが、実はふとした瞬間に向けられる視線はどことなく色っぽくて、ぐっとくる。

それに気の強さを感じさせる行動をとるのに、一方で脆く、なんとかしてやりたいと心をくすぐられる。

そのギャップが男にはたまらないのだと、きっと気づいてはいないだろう。


社会生活では男女はその性差で区別されることなく平等に扱われるべきだ。

俺もその意見に賛同するが、こういう瞬間は男と女でよかったと思う。
好きな女を思う存分この手で啼(な)かせたい。


「んっ……」


< 186 / 342 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop