冷徹弁護士の独占欲にママとベビーは抗えない【極上悪魔なスパダリシリーズ】
セクハラで嫌な思いをした彼女が、今でもトラウマを抱えているのではないかと心配していたものの、「彬さんなら大丈夫」なんて言うものだから、歯止めが利かなくなる。


「あぁっ……」


シーツをつかみ悩ましげなため息をつく彼女を、もっと乱れさせたい。

激しく舌を絡ませ合いながらゆっくり七緒の中に指を進めると、「んっ」と声にならない声を吐き出す彼女は俺にしがみついてきた。


「七緒。ゴム、なしでいい?」


自分が子を持つ想像なんてしたことがなかった。
けれど、彼女との間に誕生する子供を愛したい。

ふたりで大切に育てたい。

自分にそんな感情が沸き起こるのが意外だったが、これも七緒と出会い、誰かと幸福を共有することのうれしさを知ったからのような気がしている。


「うん」


うっすらと瞳を潤ませる彼女は、にっこり微笑む。

俺はたまらなくなり、一気に貫いた。

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