冷徹弁護士の独占欲にママとベビーは抗えない【極上悪魔なスパダリシリーズ】
弁護士の使命
私が帰宅してから、雨がひどくなってきた。

今日は、大手建設会社が手掛けているマンションのモデルルームのインテリアコーディネートについて相談に赴いた。

懇意にしていた家具メーカーの担当者が、私が独立したと知って仕事を紹介してくれたのだ。

個人のお宅の案件を請け負っていくつもりだったが、大企業からの依頼に張りきらないわけにはいかない。

建設会社は、建築士もインテリアコーディネーターも自社で抱えていることが多いため、こんな仕事はなかなか回ってこないものだ。

しかし今回は、新しい風を入れてみたいということで、フリーで働く私に依頼が舞い込んだ。

担当者との面談で、今まで手がけたパースや平面図を見せたら、気に入ってもらえたらしい。
『あなたにお任せします』と言われて、内心ガッツポーズ。

営業は不慣れだけれど、上々の滑りだしとなった。


彬さん、帰りは遅いのかしら。
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