冷徹弁護士の独占欲にママとベビーは抗えない【極上悪魔なスパダリシリーズ】
「君も偉くなったもんだね」
「えっ?」
「この先もインテリアコーディネーターとして働きたいのなら、黙っておいたほうがいいんじゃないのか?」


それは別の部署に飛ばすという意味?

たしかに園田部長は、インテリア部の人事に関して口を挟める立場にいる。


「ですが、このままでは尾崎さんは会社を辞めてしまいます」

「辞めればいいじゃないか。どうせ女は腰かけばかりだ。ろくに仕事もできないくせして、産休だの育休だの、権利ばかり主張して」


ろくに仕事ができないのはあなたでしょう?

そう言い返したかったがぐっとこらえた。

営業畑を歩いてきた彼は、クライアント対応はうまいが製図したりリノベーションについてプレゼンしたりはまったくしない。

少し勉強してほしいところだけれど『俺は管理職だから、部を円滑に回せばいい。製図なんてできなくていいんだ』の一点張りなのだ。

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