あと何回で幸せになれますか
「欲しいものってなんだろ...」

その日は一日中考えて考えて考えたけど、私にあの子たちの気持ちなんてわかるはずがない。
授業合間の休み時間にトイレに行ってると、美玲たちが入ってきた。
咄嗟に私は個室の中に入ってしまった...!

「ところで美玲、欲しいものってなんなの?」

「ん?この前のコスメ屋に売って新作のリップだけど?」

「あの子にそんなの分かるわけないじゃん笑」

「知ってる。変なもの買ってきてまた罪滅ぼしで私の執事になってもらわないと」

新作のリップ...?
コスメ屋は美玲たちに強制に連れられたことがあった...
よかった!これであの子たちの言いなりから解消される!
そう思って私は帰りのHRが終わって1番に教室を出ていった。

「何あの子。美玲の買いに行くのかな?」

「わかったつもりでいるのね。可哀想な子。カラオケ行こ」
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