桜色オレンジ


冬休み中は毎日紫花ちゃんの病院へ通っていた。
それで罪が軽くなるわけじゃないけど……。


「奏くん、最近顔色が悪いよ…?桃ちゃんと何かあったの?」

「…別れたんだ」

「…えっ?気付かなかった…」


桃花ちゃんと別れて1週間以上経ったけど、心の傷は癒えない。
あれから1度も桃花ちゃんに会っていない。



「…じゃあ、奏くんはずっと私といてくれるってこと…だよね?」

「、うん」

「そっか…病院にずっと1人だったから不安だったんだ。
でも奏くんが居てくれるなら安心!」



もうすぐ学校が始まる。
学校が始まれば、桃花ちゃんにも会えるかな。


「奏くん、これからもずーっと私のそばに居てね?」

「…」


これは呪いの言葉だ。
< 125 / 185 >

この作品をシェア

pagetop