桜色オレンジ
冬休み中は毎日紫花ちゃんの病院へ通っていた。
それで罪が軽くなるわけじゃないけど……。
「奏くん、最近顔色が悪いよ…?桃ちゃんと何かあったの?」
「…別れたんだ」
「…えっ?気付かなかった…」
桃花ちゃんと別れて1週間以上経ったけど、心の傷は癒えない。
あれから1度も桃花ちゃんに会っていない。
「…じゃあ、奏くんはずっと私といてくれるってこと…だよね?」
「、うん」
「そっか…病院にずっと1人だったから不安だったんだ。
でも奏くんが居てくれるなら安心!」
もうすぐ学校が始まる。
学校が始まれば、桃花ちゃんにも会えるかな。
「奏くん、これからもずーっと私のそばに居てね?」
「…」
これは呪いの言葉だ。