桜色オレンジ
優等生
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「そう言えばさ、隣のクラスの田村煙草吸ってるのバレて停学になったらしいよ」
─── お昼休み。
コンビニで買ったパンを食べている時のことだった。
クミちゃんがスマホを見ながら、そう話した。
"煙草"
その言葉にギクリとした。
バレたってことは、いつか桜庭くんもバレてしまうはず。
知ってて言わないわたしも桜庭くんの言う通り共犯になってしまうのだけれど。
「桃花ー?聞いてるー?」
「…っえ、あ、ごめん聞いてなかった。なに?」
「だからー、ウチの学年の1番の問題児が停学になったからこれで少しは静かになるねって」
「そ、そうだね…」
正直今は問題児がどうとか、そんなのはどうでもいい。
とにかく煙草のことは話すつもりはない。
それを桜庭くんに理解してもらって、それでなるべく今まで通りあまり関わらないようにしなきゃ。
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「そう言えばさ、隣のクラスの田村煙草吸ってるのバレて停学になったらしいよ」
─── お昼休み。
コンビニで買ったパンを食べている時のことだった。
クミちゃんがスマホを見ながら、そう話した。
"煙草"
その言葉にギクリとした。
バレたってことは、いつか桜庭くんもバレてしまうはず。
知ってて言わないわたしも桜庭くんの言う通り共犯になってしまうのだけれど。
「桃花ー?聞いてるー?」
「…っえ、あ、ごめん聞いてなかった。なに?」
「だからー、ウチの学年の1番の問題児が停学になったからこれで少しは静かになるねって」
「そ、そうだね…」
正直今は問題児がどうとか、そんなのはどうでもいい。
とにかく煙草のことは話すつもりはない。
それを桜庭くんに理解してもらって、それでなるべく今まで通りあまり関わらないようにしなきゃ。