桜色オレンジ
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文化祭当日、やはり不良校に集まるのは不良ばかりだった。
喧嘩が起きないことだけを願いたい。
「お化け屋敷やってまーす!」
わたしとクミちゃんは教室の前でお化け屋敷の受付係になった。
元々女子が少ないのもあって、暗闇の中に女子がいたら危ないってことで外に出されてしまった。
「おねーさん達カワイイね?一緒に回らない?」
「えっと…」
「お化け屋敷来てくれたら考えてもいいよ、まあ椎名さんは渡さないけど」
「えっ、」
怖い人たちに絡まれても、すぐ桜庭くんが助けてくれた。
こういうのに慣れてなくて、足が震えてる。
「なによ桃花ラブラブじゃないの!」
「だから違うって…」
このままだとまたクミちゃんに変な誤解されてしまいそう…。