桜色オレンジ
「次、桜庭ー…」
あ、もう次だ…。緊張する……。
受け取った桜庭くんは、わたしの方をむくことも無く教室から出ていってしまった。
もしかして、1位…取れなかったのかな?
「次ー、椎名ー」
「、はい!」
わたしの順位は65位だった。真ん中くらい、かな。
「桃花ちゃん、少しいいかな」
奏橙くんが教室の入口に来ていた。
正直聞きたいような、聞きたくないような…。
「ここだとあれだから、場所変えようか。いい?」
「、うん」
奏橙くんと一緒に、生徒会室に来た。
わたしは生徒会に入ってないから、初めて来た。
「……桃花ちゃん、桜庭とデート、するの?」
「…え?」
奏橙くん、それってもしかして……
「僕、2位だったよ」