桜色オレンジ




「桃花ちゃん、どうしたのこんな所に座り込んで。
体調悪い?」


奏橙くんもすぐにわたしの元へ駆け寄る。
それと同時に桜庭くんは立ち上がりわたしから離れた。



「生徒会長さん、椎名さんお腹痛くて立てないみたいなんで保健室まで連れてってあげてください。」



そう言って桜庭くんは奏橙くんにぺこっと頭を下げて教室の方へ歩いていった。





「桃花ちゃん、お腹痛いの?」



「う、うん…あの、女の子特有のあれでして……」



「…?あぁ、そういうことね。じゃあ一緒に行こうか。
立てる?ゆっくりでいいよ」



奏橙くんに体を支えてもらいながら立ち上がり、階段をゆっくり降りていく。




「…桃花ちゃん、桜庭とは仲がいいの?」



「え?」



「だってほら、さっき一緒にいたでしょ?」



「それは…」


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