桜色オレンジ




「桃花が南高受けること知って、こっちに来たんだもんね」


「…そう。」


わたしは最初北高にするつもりだった。
そこならここら辺では中間くらいだから普通に行けた。


けど、北高だと家から歩いていける距離で東高とも近い。



2人が一緒にいるのを見るのが辛いからわざわざ電車で通学する学校を選んで、尚且つ奏橙くんが絶対に受けないようなこんな不良校にしたのに。




「先生達がわたしの進路希望の紙提出したあと話してるのを聞いちゃったみたいで」


「……それで、追っかけて来ちゃったんだ」


「、うん。」




暗い雰囲気が漂う中、頼んでいた料理が運ばれてきた。



「さっ、食べよっか!」


「そうだね!」



その後はいつもの通りクミちゃんと1時間くらい他愛もない会話をしていた。


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