桜色オレンジ
「た、多少なら…」
「一緒に探して欲しいところがあるんです!」
手をぎゅっと握られてしまい、断りずらい感じになってしまった。
どうせ早く帰ってもいい事ないし、別にいいかな…
「どこですか?」
「マンションなんですけど…」
女の子はスカートのポケットからスマホを取りだし、何かを調べ始めた。
「ここ、分かりますかね?」
スマホの画面には駅の近くのマンションの地図が出ていた。
「あー、これすぐそこじゃないですかね」
スマホを貸してもらい、歩き出す。
マンションを探してるってことは誰かと待ち合わせ?
駅から歩いて5分もしないうちにマンションに着いた。
「ここだと思います」