桜色オレンジ


「だ、ダメですか…」

「……っ、ほんと無意識でしょそういうの 」

「どういうの??」

「教えなーい。はあ…仕方ないから手伝ってあげるよ
桃花チャンの為にね」


何だかよく分からないけど桜庭くんが手伝ってくれるなら良かった!


「桜庭くんありがとう!」

「ん」


あ、そう言えば桜庭くんはしまさんがマンションに来たこと知ってるのかな…?


「あっ、」


わたしが再度声を掛けようとした時には桜庭くんは席を立ち上がり、教室から出ていってしまった。


普段から連絡取らないようにしてるって言ってたから、知らないのかも。


「とりあえず奏橙くんに連絡しなきゃ」


スカートのポケットからスマホを取りだし奏橙くんに桜庭くんが手伝ってくれることをメールで送った。

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