桜色オレンジ
「ど、どういう流れでそうなるの…っ」
「椎名に煙草渡してからずっとガマンしてるんだよエラいでしょ。もっとおれを褒めてよ」
「普通高校生は吸っちゃダメでしょ…」
「はいはい、お昼休み生徒会室行くから…ね?」
そう言ってわたしの返事も聞かずに唇が塞がれた。
「んっ…桜庭…く…」
「もうちょっと」
「…やっ」
最初は触れるような軽いキスだったのに、だんだん噛み付くような激しいキスに変わった。
「はぁ…っ、」
「.......桃花、あのさ」
「…っ、なに?」
「....なんかやめて…」
「えっなに?」
「…なんでもなーい、このまま1限目サボっちゃお」
結局はぐらかされてしまい桜庭くんがなんて言ったのか分からないままだった。