影がいるから私がいる
お約束な運命
藍那を出た私達は、神留無に行く道程にある村…深羅(みら)へと向かっていた。
沙楽国の大半は森になっており、何も知らない人が立ち入ると、方向感覚が狂い出れなくなってしまう。
だから普段は、村から出る事が無いのよねー。
無事に他の村へ行くには、それぞれの村の村長が保管している【導光(どうこう】という道具が必要になってくる。
導光は丸い硝子の中に矢印の形をした棒があり、目的地を頭の中に思い浮かべると、矢印が目的地の方向を向くようになってるんだ~…原理はサッパリ解らないけどね~。
導光のおかげで迷う事は無いんだけど…道が険しい!!
道が整備されてる訳じゃないから、石や岩がそこら中に転がっていて、何度も転びそうになっちゃったし…。
「海希、大丈夫か?」
りっちゃんが心配そうに私を見ていた。
優しいなぁ~。
「うん、大丈夫だよ。」
こうやって話しながら歩いてきたけど、いつのまにか周りが少しずつ暗くなってきてしまった。
私は前を歩くりっちゃんに声を掛けた。
「暗くなってきちゃったね~。
あとどれくらい掛かるんだろ?」
沙楽国の大半は森になっており、何も知らない人が立ち入ると、方向感覚が狂い出れなくなってしまう。
だから普段は、村から出る事が無いのよねー。
無事に他の村へ行くには、それぞれの村の村長が保管している【導光(どうこう】という道具が必要になってくる。
導光は丸い硝子の中に矢印の形をした棒があり、目的地を頭の中に思い浮かべると、矢印が目的地の方向を向くようになってるんだ~…原理はサッパリ解らないけどね~。
導光のおかげで迷う事は無いんだけど…道が険しい!!
道が整備されてる訳じゃないから、石や岩がそこら中に転がっていて、何度も転びそうになっちゃったし…。
「海希、大丈夫か?」
りっちゃんが心配そうに私を見ていた。
優しいなぁ~。
「うん、大丈夫だよ。」
こうやって話しながら歩いてきたけど、いつのまにか周りが少しずつ暗くなってきてしまった。
私は前を歩くりっちゃんに声を掛けた。
「暗くなってきちゃったね~。
あとどれくらい掛かるんだろ?」