影がいるから私がいる
りっちゃんは手早く調理をし、ものの十分で料理が出来てしまった。


すごいな~…料理が出来る男の人って尊敬するよね♪


「よし、熱い内に食べようか。」


「うん♪」





りっちゃんの作った芋煮を食べ終わった私達は、地面に布を引いて転がっていた。

私はふいに、気になってた事をりっちゃんに聞いてみた。


「ねえ、りっちゃん。
りっちゃんは何で私の事を好きになってくれたの?」

「えっ?」


私の質問を聞いたりっちゃんは見る間に赤くなっていった。


「な・何でって…小さい頃から一緒だったし…
気付いたら好きになってたって感じかな…?」


(カッワイイなぁ~)


赤くなってうつむきながら言うりっちゃんを見て、素直にそう思っちゃったよ。


「そ・それよりも早く寝ようぜ!
明日は深羅に着かないといけないしな。」


りっちゃんは私の頭をポンポン叩きながらそう言った。


「うん…分かっ…た」


りっちゃんの手の温かさにやられ、私はあっという間に眠りに落ちた…。




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