影がいるから私がいる
「みーちゃん、時間も時間だから夕飯を食べようか?
私が何か作るよ♪」


「ホント!?
楽しみだなぁ~♪」


「楽しみにしてて~♪」

ゆーちゃんはそう言うと、部屋を出て夕飯を作りに行った。


でもホント、神留無に来てゆーちゃんに再会出来るなんて思わなかったななぁ~。

昔から可愛い子だったけど、今は可愛いだけじゃなくスタイルも良いっていう…りっちゃんのバカ…


~トントン


「ふぇっ!?」


不意に扉が叩かれて、驚いちゃったし…

私のその声を返事と受け取ったのか、扉の向こうから申し訳なさそうな声が聞こえてきた。


「…海希、入って良いか…?」


「りっちゃん!?
う・うん、良いよ…」


扉がゆっくりと開いて、扉の影から、申し訳なさを全面に押し出したような顔のりっちゃんが現れた。


りっちゃんは私の前に座るなり、いきなり頭を下げた!


「ごめん!!
俺には海希が居るのに、結華にデレデレしちゃって…

これからは海希だけを見るから許してくれないか…?」


うわぁ~♪りっちゃんってば、怯えた子犬のようになっちゃって…可愛いなぁ~♪

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