影がいるから私がいる
…ハッ!?イケない×2…何を考えてるのよ私は…。


りっちゃんがここまで言ってるんだし、許してあげようかな♪


「本当に私だけ見てくれる?」


私の質問にりっちゃんは、強い決意を含んだ言葉を返してきた。


「ああ…これからは海希だけを見続けるから…」

その時、私の中にしたたかな妖精がいたんだろうなぁ~


「うん、分かった…それじゃあ言葉だけじゃなく、行動で示して…」


私はそう言うと、目を閉じて顔を前に出した…


「えっ…」


りっちゃんの驚き・緊張がその一言からも伝わってきた…

意を決したのか、りっちゃんが私の両肩を掴んだ…。


…キャ~、恥ずかしいな~。
でもキッカケを作らないと、いつまでも進展しないだろうしね♪

今まで未遂は何度かあったけど、今度ばかりは!

…りっちゃんの息が私の顔に…スゴく近い…


生まれてから19年と九ヶ月…様々な運命のイタズラか…キスの直前に邪魔ばかり入ったなぁ~…


私のファーストキスが今…!!


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