明日にかける橋
 「私の存在価値って何かしら。私でなければいけないことなんて何もない。私って本当に必要な人間なの。私のことを必要な人が、どこかにいるの。」
 雨はますます激しくなっていき、まるで憎しみをこめたかのように、地面をたたき続けます。
ピカッと遠くで稲妻が、空を切り裂いて走りました。
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