明暗フェイス
日もすっかり落ちてしまい、帰ろうかとしていると




「幸一、千明送ってやって、俺バイトだから」




と純ちゃんが言い残し、2人きりで取り残された。




「い〜よ。1人で帰れるし」




私がキモキングにそう言うと、




「頼まれたんだから、送ってやるよ」




とキモキングが無愛想に応えた。




だから今私は、キモキングと2人で並んで歩いている。
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