明暗フェイス
何じゃこの最高にくだらない映像は




亜紀から漂っている重い空気を弾き飛ばす位のくだらなさが私の頭の中を支配している。




私は、その映像を掻き消すだけで精一杯だった。




笑うな、自分




笑うな、自分




負けるな、自分




頑張れ、自分




沈黙が続く。




幸いなことにその沈黙が、友達の不幸を同じように真剣に悩んでいる図に見えなくもなかった。
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