明暗フェイス
「大丈夫だって
そんな毎日、先の尖ったもんが迫ってくる訳無いし、そんな症状すぐ消えるって」




ようやく私は、ぺの残像を必死で掻き消し、亜紀の肩に手を乗せ励ましの言葉をかけた。




「そうかな〜」




涙目の亜紀は、眉間にしわを寄せ、頭の中で先端恐怖症と、葛藤していた。




その表情に、ぺの残像がちょこちょこ顔を出す。




・・ぷ




亜紀が悩んでいる間、私は、終始ぺに気をとられていた。




私先端恐怖症イムニダ




私先端恐怖症イムニダ




私先端恐怖症イムニダ




脳内を駆け巡る韓流スターの笑顔と戦うこと数分。
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