明暗フェイス
無気力に流れる日々で感じるのは、生きる苦痛
私がまだ幼い頃、この町のどこか隠れた場所には魔法のお店があって、そこに行けば自分の願いを全て叶えてくれるという漫画と現実をごっちゃにしたような考えを持っていた。




いやいや、現実に夢見過ぎだし、私




隠れた場所にあるもの




せいぜい、覚醒剤だの違法な代物。




そんなものにたどり着いた日には、願いが叶うどころか、平凡な日常すら一瞬で破壊されるにちがいない。



「何か楽して稼ぐ方法ねぇかな〜」




私は一種の作業のように左手の親指を動かし、携帯サイトを転々としていた。
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